進化する工作機械を積極的に取り入れ、当社独自の「ものづくり」技能と融合
圧倒的な設備力が、ものづくりの信頼をつくる。

㈱ヤマナカゴーキンが保有する工作機械は、マシニングセンタ、旋盤、放電加工機、電極加工機、研磨機など、金型製造に必要な工程を一貫してカバーする、非常に幅広い構成です。機種の種類だけでなく、1機種ごとの保有台数も豊富で、あらゆる加工ニーズに対応できる体制を整えています。
なかでも特筆すべきは、高性能三次元測定器の充実度と精度保証体制です。ドイツ・ライツ社製をはじめとした、最新鋭の三次元測定機を複数台導入。専用の恒温測定室にて徹底した温度管理のもと、精密な測定を実施しています。
このこだわりは、“金型精度が製品精度を決める”という鍛造ならではの構造に根ざしています。たとえば自動車メーカーが設計したギア部品では、追加の後加工を施さず、鍛造成形したままエンジンやミッションなどに搭載されるケースもあります。つまり、金型で成形された面がそのまま製品に転写され、機能部として使われるのです。
このような高機能部品には、メーカーから厳格な精度要求が課されます。そしてその要求に応えるには、金型そのものの精度が寸分違わず公差内に収まっている必要があります。そこで重要になるのが、「その精度を保証できるかどうか」。㈱ヤマナカゴーキンが豊富に取りそろえた最新鋭の三次元測定機は、まさにそのためにあるのです。
精度を“保証できる”技術力こそが、私たちのものづくりの信頼を支えています。

最新鋭の高精度加工機 × 60年の歴史の中で受け継がれている熟練技能
精度を追い詰め工程を切り拓く。
設備に挑み続ける企業姿勢。

㈱ヤマナカゴーキンが最新の工作機械を積極的に導入するのは、その真価が、使ってこそ初めて見えてくると考えているからです。
私たちはこれまで長年にわたり、たとえば“5ミクロン”の保証精度しか持たない設備であっても、人の技術力で“2ミクロン”まで精度を追い込む挑戦を重ねてきました。そして、さらに設備の基礎精度が“2ミクロン”を保証できるとしたら、次に目指すべきは、その先にある“1ミクロン”の世界。私たちは、そうして生まれる“真の製品精度”という価値を、お客様に届けたいと考えています。
そのために、設備への投資を惜しむことはありません。
技術者として、ものづくり企業として──
私たちは、常に次の可能性を切り拓く装備を追い求め続けています。

プレス機械メーカーと共同開発した多軸複動プレス
また、設備の導入にとどまらず、自社から新しい加工法を発案し、それに適した設備をメーカーと共同開発するようなケースもあります。
たとえば、現在稼働している「1200ton多軸複動サーボプレス」は、当時市販されていなかった冷間鍛造向けの大型加圧設備です。「うちの技術と御社のプレスを組み合わせて、新しい設備を一緒につくってほしい!」プレスメーカーと構造から共同設計し、オーダーメイドで実現したこのプレス機は、今や私たちの技術開発力の象徴でもあります。
設備は、ただ導入するものではなく、技術革新を形にする手段。私たち㈱ヤマナカゴーキンは、これからもその姿勢を貫いていきます。

DEFORMは、機械設備と共に、私たちが新しい加工法を切り拓くための“共創パートナー”
CAEと機械設備の融合が、工程設計の未来を変える。

自動車、産業機械、精密部品など、多岐にわたる製品設計の現場では、従来のアプローチにとらわれない全く新しい加工法の検討も日常的に行われています。しかし、こうした新たな挑戦も、いきなり実機で試すことはありません。なぜなら、それがどれほど高性能な設備であっても、「加工できるかどうか」ではなく、「確実に成功するかどうか」が求められるからです。
たとえば、これまでにない材料形状や負荷条件の工程を試みるとき。㈱ヤマナカゴーキンでは、まず「DEFORM」によるシミュレーションで、その可能性とリスクを徹底的に見極めます。実際の設備がどこまで対応できるのか。設計のどこに無理があるのか。どうすれば、機械の性能を引き出しつつ、成形不良を抑えられるのか──。
その仮想検証を経てはじめて、実機によるトライアルへと進む。
リアルとバーチャルを自在に行き来しながら、工程開発の完成度を高めていくこのプロセスこそが、㈱ヤマナカゴーキンのものづくりの設計思想であり、CAE解析ソフトウェア「DEFORM」は、その中核を担う存在となっています。
今やDEFORMは、単なる「試作を減らすためのツール」ではなく、私たちが新しい加工法を切り拓くための“共創パートナー”ともいえる存在です。

“Design Environment For Forming” ─
加工のための最適な設計環境を提供する。
環境力で応える。
次世代の製造に私たちができること。

「DEFORM」という名称は、「変形する」という単語の意味を想起させます。
しかしその語源は、“Design Environment For Forming”──加工のための設計環境という思想から生まれたものです。単に変形を可視化するツールではなく、ものづくりに携わる人々に、最適な設計環境を提供するための存在でありたい。その想いが、DEFORMという名前には込められています。
私たち㈱ヤマナカゴーキンもまた、そうした思想と共鳴しながら、設備、設計、CAEそれぞれの視点をつなぎ、実践に根ざしたものづくりの最適解を探求し続けてきました。高精度な測定環境を備え、一貫した製造の設備環境と、蓄積された加工ノウハウ、そして設計段階での仮想検証。その融合によって、新たな加工法や工程開発の可能性は大きく広がっています。
これからも私たちは、こうした多面的な技術を組み合わせながら、次世代の設計に、次世代の製造に、より深く貢献できる環境づくりを進めていきます。
本当に使える製造環境とは何か──
その答えを見極め、価値に変えて、いち早くお客様へ届けていくこと。それが、私たち㈱ヤマナカゴーキンの挑戦であり、使命だと考えています。
株式会社ヤマナカゴーキン
Yamanaka Eng Co., Ltd.
DEFORMを支えるのは、経験豊かなCAEチームと確かな開発環境。㈱ヤマナカゴーキンの魅力と強みをご覧ください。
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CAE技術者を育てる「サポート体制」
導入から定着・実務活用まで、現場視点で支えるサポート&トレーニングをご用意。DEFORMを“使いこなせる力”を着実に育てます。
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受託による「CAE解析サービス」
経験豊かな解析エンジニアがシミュレーション技術を駆使し、さまざまな工程解析、条件設定など、お客様のご要望に対応します。